OBS設定⑦:シーンとオーバーレイの作り方(待機・雑談・ゲーム・休憩・終了)
VTuber配信でよく使う5つのシーン(待機・雑談・ゲーム・休憩・終了)の作り方と切り替え方、コメント欄やアラートを重ねるブラウザソースの使い方、吹き出しや感情エフェクトの素材の入れ方をまとめます。
OBS設定シリーズ
- OBSのインストールと最初の設定
- 画面の映し方と録画の設定
- アバター(Live2D・3D)をOBSに映す
- マイクの設定
- BGMとSEの流し方
- 理想の音量バランス
- シーンとオーバーレイの作り方(この記事)
- Stream Deckの活用方法
シーンは、配信画面の「セット」です。テレビ番組でオープニング、本編、CM、エンディングと画面が変わるように、配信でも場面ごとにシーンを用意して切り替えます。
オーバーレイは、配信画面に重ねて表示するもの(コメント欄、フォローやスーパーチャットのお知らせ、枠のデザインなど)のことです。
この記事では、VTuber配信でよく使う5つのシーンを作り、オーバーレイを重ねるところまで進めます。
※ 2026年10月7日時点のOBS 32.2.2(Windows版)の日本語表示で書いています。
まず作る5つのシーン
| シーン | 使う場面 | 主な中身 |
|---|---|---|
| 待機 | 配信開始〜本編が始まるまで | 待機画面の画像や動画、BGM、「まもなく開始」の文字 |
| 雑談 | 雑談・お知らせ・歌枠など | 背景、アバター(大きめ)、コメント欄 |
| ゲーム | ゲーム実況 | ゲーム画面、アバター(小さめ)、コメント欄 |
| 休憩 | トイレ・水分補給など | 休憩画面、BGM(マイクはミュート) |
| 終了 | 配信の締め | 終了画面、BGM、次回予告やSNSの案内 |
最初から全部そろえなくても大丈夫です。まずは「待機」と、メインで使う「雑談」か「ゲーム」の2つがあれば配信できます。
シーンを作る
- 左下の「シーン」の欄の +(シーン追加)を押します
- 名前(例:待機)を入れて「OK」
- 作ったシーンを選んだ状態で、「ソース」の + から中身を追加していきます
シーンの並び順は、ドラッグで入れ替えられます。配信の流れの順(待機 → 雑談 → ゲーム → 休憩 → 終了)に並べておくと、切り替えのときに迷いません。
ソースの重なり順のルール
ソース一覧で 上にあるものほど手前 に表示されます。雑談シーンなら、上から次の順に並べるのが基本です。
- 吹き出し・エフェクト(一番手前)
- コメント欄
- アバター
- 配信枠・テロップ
- 背景(一番奥)
それぞれのシーンの作り方
待機シーン
- ソースの + → 画像(静止画)または + → メディア(メディアソース。動画)で、待機画面の素材を追加します。動画の場合は「ループ (繰り返し)」にチェックを入れます
- 右クリック → 変換 → 画面に合わせる で全体に広げます
- BGMを追加します(⑤の記事参照)
- 「まもなく開始」などの文字を入れたいときは、+ → テキスト (GDI+) で追加します
待機画面は、配信が始まってすぐ、視聴者が集まるまでの数分間に表示します。マイクを入れたまま待機するか、ミュートしておくかは決めておきましょう。
雑談シーン
- 背景(画像)を追加して、画面に合わせます
- アバターを追加します(③の記事参照)
- コメント欄を追加します(このあとの「ブラウザソース」の章を参照)
- 必要なら、配信タイトルや名前を入れるテロップ枠を追加します
ゲームシーン
- ゲーム画面を追加して、画面に合わせます(②の記事参照)
- アバターを追加し、ゲームの大事な表示(HP、ミニマップ、字幕など)を隠さない場所に、小さめに置きます
- コメント欄を置く場合も、ゲームの表示とかぶらない場所にします
休憩・終了シーン
- 待機シーンと同じように、画像や動画、BGMを入れます
- 休憩シーンでは、マイクをミュートするのを忘れないようにしましょう(ホットキーは④の記事参照)
- 終了シーンには、次回の配信予定やSNSのアカウントを書いておくと、次につながります
同じ素材を複数のシーンで使い回す
アバターやコメント欄は、多くのシーンで使います。シーンごとに新しく作ると、設定を変えるたびに全部直すことになります。
- 既存のソースを追加:ソースの + から種類を選び、「既存のソースを追加」で、ほかのシーンで作ったものを選びます。1か所で設定を変えると、すべてのシーンに反映されます
- 貼り付け (参照):ソースを右クリック → コピー、別のシーンで右クリック → 貼り付け (参照) でも同じことができます(「貼り付け (複製)」は別物のコピーになります)
- 共通パーツのシーンを作る:「共通_アバターとコメント欄」のようなシーンを作り、各シーンに + → シーン で丸ごと入れる方法もあります
シーンの切り替え方
- クリック:左下のシーン一覧で、切り替えたいシーンをクリックします
- ホットキー:設定 → ホットキー で、各シーンの「シーン切り替え」にキーを設定します(例:
Ctrl + F1〜F5)。ゲーム中でも切り替えられます - トランジション:シーンが切り替わるときの演出です。画面下の「シーントランジション」で「フェード」(ふわっと切り替わる)や「カット」(すぐ切り替わる)を選び、「期間」で長さを決めます。300ms前後(目安)が自然です
スタジオモード を使うと、左に「プレビュー(次に出す画面)」、右に「プログラム(今配信されている画面)」が並び、準備してから切り替えられます。配信中にシーンを編集したいときに便利です。
ブラウザソースでオーバーレイを重ねる
ブラウザソースは、OBSの中に小さなウェブブラウザを置く機能です。コメント欄やアラート(フォロー・メンバー加入・スーパーチャットなどのお知らせ)は、ほとんどがこのブラウザソースで表示します。
追加のしかた
- ソースの + → ブラウザ を追加します
- 「URL」に、サービスから発行された表示用のURLを貼り付けます
- 「幅」「高さ」を、サービスの案内に合わせて入れます(初期値は 800×600)
- 「OK」で保存し、プレビューで位置と大きさを整えます
よく使う設定
- カスタム CSS:初期状態で、背景を透明にする設定が入っています。消さないでください
- 表示されていないときにソースをシャットダウンする:オンにすると、非表示の間は止まり、パソコンの負担が軽くなります。ただし、表示したときに読み込み直しになります
- シーンがアクティブになったときにブラウザの表示を更新する:シーンに切り替えるたびに読み込み直します。表示がおかしくなりやすいときにオン
- OBSで音声を制御する:オンにすると、アラートの音などが音声ミキサーに別の列として出てきて、OBSで音量を調整できます
- 表示がおかしいとき:ブラウザソースを選んで、プロパティの下にある「現在のページのキャッシュを更新」を押します
コメント欄を表示する
YouTubeのチャットを配信画面に重ねるには、このサイトの 配信用プラグイン が使えます。「コメント欄」を作成し、発行されたURLをブラウザソースに貼るだけで、背景が透明なコメント欄が表示されます(ほかに「VALORANTランク」「Discord通話アイコン」もあります)。
アラートを表示する
フォローやメンバー加入、スーパーチャットなどのお知らせ(アラート)は、Streamlabs や StreamElements などのアラート用サービスで作り、発行されたURLをブラウザソースに貼るのが一般的です。
- アラート用のURLは、他人に知られると勝手に表示を出されることがあります。URLは配信キーと同じように秘密に しましょう
- アラートの音量は、声より小さめに(⑥の記事参照)
吹き出し・感情エフェクトを使う
- 吹き出し(画像):+ → 画像 で追加し、アバターの近くに置きます。使うときだけ表示したいなら、目のマーク(可視性)で切り替えるか、設定 → ホットキー の「'〇〇' を表示」「'〇〇' を非表示」にキーを設定します
- 感情エフェクト(びっくり、はてな、ハートなどの動く素材):+ → メディア で追加し、「ループ (繰り返し)」をオフ、「再生終了時に何も表示しない」をオンにします。表示するたびに最初から再生したい場合は「ソースがアクティブになったときに再生を再開する」もオンにします
- 背景が透明な動画(WebMなど)なら、そのまま重ねられます。背景が緑の動画は、フィルタ → クロマキー で緑を消します
素材はサイトで無料配布しています
待機画面・休憩画面・終了画面、配信枠、吹き出し、感情エフェクト、場面転換などの素材は、このサイトの 配信・動画の無料素材 で配布しています。利用規約を確認して使ってください。
自分だけのデザインの配信画面やオーバーレイを作りたい場合は、デザイナーさんやイラストレーターさんに依頼するのもおすすめです。依頼するときは、配信画面の大きさ(1920×1080)、アバターとコメント欄を置く位置、透明にしてほしい部分 を伝えると、OBSにそのまま入れやすいデータで作ってもらえます。
配信前のチェックリスト
- 待機シーンから始まるようになっているか
- 各シーンでマイクのミュート状態は正しいか
- コメント欄・アラートは表示されるか(テスト用の通知を送れるサービスもあります)
- ゲームの大事な表示を、アバターやコメント欄が隠していないか
- 配信キー、アラートのURL、個人情報が映っていないか
まとめ
- シーンは「待機・雑談・ゲーム・休憩・終了」の5つから。まずは2つでもOK
- ソースは上にあるほど手前。共通の素材は「既存のソースを追加」で使い回す
- コメント欄やアラートはブラウザソースで重ねる
- 素材はサイトの無料素材ページで配布中
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シーン切り替えやミュート、SEをボタン1つで操作したい人は、Stream Deckの記事へ。
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