OBS設定③:アバター(Live2D・3D)をOBSに映す方法(Spout2・透過・クロマキー)
VTube Studio(Live2D)やVSeeFace・Warudo(3D)のアバターを、背景を透明にしてOBSに映す方法をまとめます。Spout2プラグイン、ゲームキャプチャの透過、仮想カメラ、クロマキー、位置とサイズ、動きが重い時の対処まで。
OBS設定シリーズ
- OBSのインストールと最初の設定
- 画面の映し方と録画の設定
- アバター(Live2D・3D)をOBSに映す(この記事)
- マイクの設定
- BGMとSEの流し方
- 理想の音量バランス
- シーンとオーバーレイの作り方
- Stream Deckの活用方法
VTuberの配信では、アバターを動かすソフト(VTube Studioなど)の映像をOBSに取り込み、ゲーム画面や背景の上に重ねます。このとき大切なのが、アバターの背景を透明にすることです。背景が透明なら、アバターだけを好きな場所に置けます。
この記事では、よく使われるソフトごとに、OBSへの映し方を説明します。
※ 2026年10月7日時点で確認した内容です(OBS 32.2.2、Spout2プラグイン 1.12.0)。アバターソフト側の項目名は英語表記で書いています。日本語表示にしている場合は名前が違うことがあるので、近い項目を探してください。
映し方は4種類。おすすめは「Spout2」
| 方法 | 透明な背景 | 軽さ | ひとこと |
|---|---|---|---|
| Spout2(プラグイン) | ○ | とても軽い | Windowsならまずこれ。ソフトの操作画面(UI)が映らない |
| ゲームキャプチャ+透過を許可 | ○ | 軽い | プラグインなしで使える |
| 仮想カメラ | ○(設定しだい) | やや重い | ZoomやDiscordでも使える |
| ウィンドウキャプチャ+クロマキー | △ | 普通 | 最後の手段。ふちが緑っぽくなりやすい |
Spout2(スパウト2) は、ソフト同士で映像を直接受け渡す仕組みです。画面を撮影するのではなく映像データをそのまま渡すので、軽くてきれいで、透明な部分もそのまま届きます。VTube Studioの公式ガイドでも、Windowsでは Spout2 がすすめられています。
準備:Spout2プラグインを入れる
OBSには最初からSpout2が入っていないので、プラグイン(追加機能)を入れます。
- 配布元の GitHub ページ(https://github.com/Off-World-Live/obs-spout2-plugin/releases)を開きます。開発元は Off World Live です
- 一番上(最新版)の「Assets」から、インストーラー(
OBS_Spout2_Plugin_Install_v〇〇.exe)をダウンロードします。2026年10月7日時点の最新は 1.12.0 です - OBSを閉じてから、インストーラーを実行します。OBSのフォルダを聞かれたら、OBSを入れた場所(通常は
C:\Program Files\obs-studio)を選びます - OBSを起動し、ソースの + を押して、一覧に「Spout2 Capture」が増えていれば成功です
注意点:
- プラグインは、使っているOBSのバージョンに合ったものを選んでください。 OBSを大きく更新したら、プラグインも更新が必要になることがあります
- インストールに失敗する場合は、インストーラーを右クリック → 「管理者として実行」で試します
- 同じ名前でも、公式以外のサイトに置かれているファイルはダウンロードしないでください
Live2D:VTube Studio を映す
いちばんおすすめ:Spout2で映す
- VTube Studio の設定で Spout2 をオンにします
- VTube Studio の背景で Color Picker Background(単色の背景)を選び、Transparent in capture(キャプチャ時に透明にする)をオンにします
- OBSで、ソースの + → Spout2 Capture を追加します
- プロパティで次のように設定します
- Spout Senders:「Use first available sender」のままでも映りますが、確実にするなら「VTubeStudioSpout」を選びます(VTube Studioを複数起動している場合は「VTubeStudioSpout2」「VTubeStudioSpout3」…と並びます)
- Composite mode:「Premultiplied Alpha」を選びます。髪の毛先などの半透明な部分や、光るエフェクトの色が正しく出ます
VTube Studio の公式ガイドには、「Spout2プラグインの公式ガイドにある『Resize Output (source size)』の手順は、シーンが崩れることがあるので行わないで」という注意書きがあります。この手順は飛ばしてください。
プラグインなしで映す:ゲームキャプチャ+透過
- VTube Studio の背景を Color Picker Background にし、Transparent in capture をオンにします
- OBSで、ソースの + → ゲームキャプチャ を追加します
- 「モード」を「特定のウィンドウをキャプチャ」にして、「ウィンドウ」で VTube Studio を選びます
- 「透過を許可」にチェックを入れます
背景が黒や緑のまま映る場合は、「透過を許可」のチェックを確認してください。ゲームキャプチャの場合、VTube Studio の操作画面(メニュー)が映り込むことがあるので、配信前にメニューを閉じておきましょう。
仮想カメラで映す
VTube Studio の設定で仮想ウェブカメラ(Virtual Webcam)をオンにすると、パソコンに「VTubeStudioCam」というカメラが増えます。OBSでは + → 映像キャプチャデバイス を追加し、「デバイス」で VTubeStudioCam を選びます。
OBS以外(ZoomやDiscordのビデオ通話など)でもアバターを使いたいときに便利ですが、VTube Studio の公式ガイドでは、仮想カメラやNDI(ネットワーク経由で映像を送る機能)を使わないときはオフにするよう案内されています。両方を同時にオンにすると、重くなる原因になります。
3D:VSeeFace を映す
ゲームキャプチャ+透過(定番)
- OBSで + → ゲームキャプチャ を追加し、「特定のウィンドウをキャプチャ」で VSeeFace を選びます
- 「透過を許可」にチェックを入れます
- VSeeFace の画面右下にある小さな ※ ボタンを押すと、操作画面が隠れ、OBS側では背景が透明になります
Spout2で映す
ゲームキャプチャがうまくいかない・重い場合は、VSeeFace の General settings(全般設定) で Spout2 の出力をオンにし、OBSでは Spout2 Capture を追加します。Composite mode は VTube Studio と同じく「Premultiplied Alpha」から試してください。
3D:Warudo を映す
Warudo の公式ドキュメントでは、同じパソコンで使う場合は Spout がすすめられています(軽くて遅れが少ないため)。
- Warudo のカメラ設定で、Basic Properties → Transparent Background(背景を透明にする)をオンにします
- Warudo のカメラ設定の出力で Spout をオンにします
- OBSで + → Spout2 Capture を追加し、Composite mode を「Premultiplied Alpha」にします
仮想カメラで映す場合は、OBSの 映像キャプチャデバイス で Warudo のカメラを選び、「映像フォーマット」を「ARGB」にすると背景が透明になります(Warudo公式ドキュメントより)。
透過できないときの最終手段:クロマキー
どうしても透明にできない場合は、アバターの背景を緑一色にして、OBS側で緑を消す クロマキー を使います。
- アバターソフトの背景を、緑(または青)の単色にします
- OBSで、アバターのソースを右クリック → フィルタ を開きます
- 左下「エフェクトフィルタ」の + → クロマキー を追加します
- 「色キーの種類」で背景と同じ色(緑など)を選び、類似性 と 滑らかさ のつまみを少しずつ動かして、背景だけが消えるところに合わせます
クロマキーは、アバターの服や髪に背景と同じ色があると、そこも透けてしまいます。また、ふちに緑が残りやすいので、使えるなら Spout2 かゲームキャプチャの透過を選びましょう。
立ち絵の位置と大きさを整える
アバターがOBSに映ったら、配信画面の中での置き場所を決めます。
- 大きさ:プレビューでアバターをクリックし、赤い枠の角をドラッグします
- 位置:枠の中をドラッグして動かします
- 数値で合わせる:ソースを右クリック → 変換 → 変換の編集 で、「位置」「大きさ」を数字で入れられます。シーンごとに同じ位置にしたいときに便利です
- 切り取る:Alt キーを押しながら 枠の辺をドラッグすると、画面外にはみ出した部分などを切り取れます
- 重なり順:ソース一覧で上にあるものほど手前に表示されます。アバターをゲーム画面より上に置きましょう
- 固定する:位置が決まったら、ソース一覧の鍵マーク(ロック)を押します
配置の目安:
- ゲーム配信:画面の右下か左下に、ゲームのHPやミニマップなど大事な表示を隠さない大きさで置きます
- 雑談配信:画面の中央か片側に大きめに置き、反対側にコメント欄やタイトルを置きます
アバターソフト側でも位置や大きさは変えられますが、どちらか片方で調整すると、あとで混乱しにくいです。おすすめは、アバターソフト側では画面いっぱいに大きく表示しておき、OBS側で大きさと位置を決めるやり方です。
表情や動きが重い・カクつくとき
アバターソフト、ゲーム、OBSを同時に動かすと、パソコンの負担が大きくなります。次の順で見直してみてください(VTube Studio の公式ガイドの内容を中心にまとめています)。
- 使っていない出力をオフにする:仮想カメラやNDIを使っていないなら、アバターソフト側でオフにします
- ゲームのFPSに上限をつける:ゲームのFPSが「無制限」だと、グラフィックボードを使い切ってアバターが止まりがちです。ゲーム側で60fpsなどに制限します
- アバターソフトのFPSを制限する:アバターソフトの描画を60fpsにします(VTube Studio の公式ガイドでも、常に60fpsで動かすことがすすめられています)
- アバターソフトを管理者として起動する:VTube Studio は管理者として起動すると、GPUの優先度を自動で「高」にしようとします(NVIDIAのグラフィックボードの場合は「GPU Priority」ボタンもあります)
- ノートパソコンはGPUをそろえる:アバターソフトとOBSが違うGPUで動いていると、映らなかったり重くなったりします。両方とも性能の高いGPU(NVIDIAなど)で動くように、Windowsのグラフィックの設定で指定します(②の記事の「黒い画面になるときの対処」を参照)
- 性能を上げる系のアプリを止める:VTube Studio の公式ガイドでは、MSI Afterburner や RTSS(RivaTuner)などのアプリが、カクつきの原因になったり、OBSでキャプチャできなくなったりすることがあると案内されています
- OBSの負担を減らす:OBSの出力解像度を1280x720にする、FPSを30にする、エンコーダをハードウェア(NVENCなど)にする(①の記事参照)
タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)で、CPUとGPUの使用率が100%近くになっていないかも確認しましょう。
まとめ
- Windowsなら、アバターは Spout2 で映すのが軽くてきれい。Composite mode は「Premultiplied Alpha」
- プラグインなしなら、ゲームキャプチャ+「透過を許可」
- クロマキーは最後の手段
- 位置と大きさはOBS側で決めてロック。重いときは、使っていない出力を止め、ゲームのFPSに上限をつける
アバターの表情や動きをもっと増やしたい、モデルを作り直したいときは、Live2Dのモデラーさんに相談してみましょう。
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次は、声をきれいに届けるためのマイクの設定です。
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